日帰り白内障手術

白内障手術について​

  • 白内障の手術では、機能が低下した水晶体を除去した後に人工の眼内レンズを入れます。「目の中を手術する」ということに不安やプレッシャーを感じる方も多いと思いますが、手術自体は短時間で済みますし、日帰りが可能です。
    また、当院では多数の症例を扱っており、知識や技術、必要な設備も充実していますから、ぜひ安心してご利用ください。

  • 白内障手術で行うこと

    目薬による局所麻酔で、約10分間の手術です。

    1. Step01

      切開

      黒目(角膜)と白目(結膜)の境目を2.4mmの幅で切開します。​

    2. Step02

      水晶体を吸引

      水晶体表面の袋(水晶体嚢)を丸く切り取り、その穴から水晶体の中身(核) を超音波で砕きながら吸い取ります。​

    3. Step03

      眼内レンズ挿入

      残してある水晶体嚢に眼内レンズを挿入し、手術は終了です。

白内障手術の費用​

  • 単焦点眼内レンズ
    (保険診療)

    片眼 1割負担の方 約18,000円
    3割負担の方 約54,000円
  • 多焦点眼内レンズ
    (選定療養)

    片眼 130,000円~270,000円(税込)
    • 多焦点眼内レンズについて、詳しくはこちらをご覧ください。
    • 選定療養とは、患者様ご自身が選択して受ける追加的な医療サービスです。多焦点眼内レンズの費用については、患者様の自己負担となります。
    • 当院は、多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届け出をしています。ご希望の患者様には詳しくご説明いたしますので、お申し出ください。

白内障手術機器の紹介​

当院の白内障手術は、最先端のAlcon社製センチュリオンビジョンシステムを用いて行います。
2015年、この最新鋭機をいち早く導入したことで、白内障手術中の安全性が飛躍的に向上しました。

日帰り白内障手術の流れ​

  1. Step01

    手術の予約

    手術の日程を決めます。​

  2. Step02

    2週間前:術前検査​

    目の検査と全身検査、手術の説明をします。​

  3. Step03

    3~4日前:直前診察​

    目薬を処方しますので、この日から点眼を始めてください。​

  4. Step04

    手術​

    手術前後はリカバリールームでお過ごしください。​

  5. Step05

    手術翌日(診察・検査)

    朝9:00までに来院していただき、眼帯を外して診察します。

  6. Step06

    3~4日後(診察)

    感染などが起きていないか確認します。異常が無ければ、洗髪や洗顔が可能になります。

  7. Step07

    1週間後(診察・検査)

    視力検査を行い、経過を確認します。

  8. Step08

    1ヶ月後(メガネ処方)

    視力が安定したら、必要に応じてメガネの処方をします。

手術後の生活​

手術の傷口が完全に塞がるには、1~2ヶ月かかります。
特に最初の1週間は傷口がとても弱いので目に触らないようにしてください。また水や物が目に入らないように注意が必要です。

    • 眼の保護

      目をぶつけたり、無意識に触ったりしないように、保護用メガネを使用していただきます。

    • 洗顔・洗髪

      手術後3日間は自分で洗髪ができません。
      美容院などで、仰向けで目に水が入らないように洗髪することは可能です。
      首から下の入浴は手術翌日から可能です。

    • 運転

      自動車は2~3日、自転車・バイクは1週間程度運転できません。

    • 家事・仕事​

      炊事・洗濯など、軽い家事やデスクワークは手術翌日から可能です。
      農作業、肉体労働、埃の多い場所での仕事は、手術後2週間はできません。

    • 運動​

      手術後3週間は、プール、ゴルフやテニス等の激しいスポーツはしないでください。
      ゆっくりした散歩などは、手術翌日から可能です。

    • 旅行​

      2~3日程度の国内旅行は、手術後1週間から可能です。
      海外旅行など、長期の旅行は手術後1ヶ月からになります。

  • メガネの調整も必要です​

    手術後は、それまで使用していたメガネが合わなくなる方もいらっしゃいます。​
    メガネを作り替えるのは、手術後約1ヶ月で目の度数が落ち着いてからになります。
    早めの処方をご希望の方は担当医にご相談ください。

白内障手術の合併症​

  • 手術中

    眼内レンズが入らない

    水晶体嚢や水晶体嚢の支え(チン氏帯)が弱い場合、眼内レンズを入れられないことがあります。
    眼内レンズを縫い付ける再手術が必要です。

    駆逐性出血​

    ごくまれに、手術中に眼底出血が起こり、手術を中断することがあります。
    適切な処置をしても視力障害が残る場合があります。

    眼以外の合併症​

    薬剤に対する過敏反応・血圧上昇・心疾患・脳出血などが考えられます。

  • 手術後

    眼内炎

    細菌などが眼に感染して、眼の中に強い炎症が起こるものです。
    糖尿病や免疫不全の方は、発症率が高くなります。
    眼内を洗浄する緊急手術が必要になる場合があり、ごくまれに、手術をしても視力の回復が難しい状態になることがあります。
    手術後2週間以内に起こることがほとんどですが、数ヶ月後に発症する場合もあります。

    黄斑浮腫

    術後の炎症が軽度でも、網膜の中心部である黄斑に浮腫(むくみ)が生じて、視力の回復が遅れる場合があります。
    軽いことがほとんどですが、まれに炎症が長引いて、視力の回復に1ヶ月ほどかかることがあります。

    後期:後発白内障

    眼内レンズの入っている水晶体嚢が徐々に濁って、数週から数ヶ月後に視力が低下するものです。
    レーザーで容易に治療できます。

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